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poco a poco~くららんびより

ビデオ感想

切迫流産を2回もやってしまった運の悪い妊婦くららん。
自宅安静中につき、普段寝て暮らしています。
こうなったら、子供が幼稚園に行ってる間は、読書したりビデオでも見るしかありません。
そんなわけで、別に宝塚のビデオばっかり見てるわけではないのですが(嘘つけ!)、せっかく宝塚ビデオをみまくっているのだから(やっぱり見とんのかい!)、感想文くらい残しておこうと思います。
ちなみに私は、ビデオは1本も持っていないし、スカイステージの契約もしていません。
私よりもずっとコアな宝塚ファンである母の物を運んでもらったので、今回初めて観るものばかりです。


雪組『追憶のバルセロナ』(正塚晴彦作・演出)

正塚先生の世界やな~!という作品でした。正塚先生の作品は「銀の狼」から大好きです。
全体的にトーンが暗くて、絵麻緒さんのトップお披露目(同時に退団公演)としては、地味な気もしますが、男の友情、男の生き様を前面に押し出した正塚ワールドなストーリーに、私はすぐにはまってしまったよ。ぽよ~ん。
絵麻緒さんのフランシスコ、ジプシーの中に入ったときに、「育ちのいいシュッとした青年」感がよく出ていて、歌ってよし、踊ってよし、舞台に出てくると目を引きました。相手役のイサベル紺野まひるちゃんとも、絵面がよくあっていて、いいコンビだなあと思うのに…
なんで【劇団の意向】でたった1作でで退団せなアカンかったんやろなあ。劇団って具体的に誰やねん。植田先生?小林さん?うーん、わからへん…
話を戻して、成瀬さんのアントニオ。実は下級生時代の成瀬さんしか知らなかったので、こんないい役者さんになっているとは思いませんでした。
『追憶のバルセロナ』がいい舞台になったのは、この人の好演に拠るところが大きいんじゃないかな。彼女もこれで退団…あ~、私は気づくのが遅すぎたよ~。
余計な事だけれど、正塚作品はテレビサイズでも充分観賞に耐えれる作品が多いなあと思います。スケールの大きな作品にもいっぺん挑戦してみてほしいっす。

宙組『鳳凰伝』

オペラの『トゥーランドット』を宝塚で!?と興味深深で観ました。
でも、多分オペラの曲は全然使われてなくて、完全に宝塚オリジナルの作品になっていました。
とはいえ、皆歌う歌う。
植田先生なら「皆聞け~~!」ぱんぱかぱんぱんぱ~~ん!とファンファーレ付きで叫ばせる場面を、
木村先生は「皆~~聞け~~~♪」と、ドスの利いたアルトで花總さんに歌わせる、というふうに、やはり全編オペラ風になっとりました。
うーん、期待以上に面白く観ました。これ大劇場で観たかったわ。
衣装の豪華さも客席から見た方が、迫力がわかると思うし…
なんといってもトゥーランドットの花總さんが!出てきただけで背筋が寒くなるような冷酷な美しさ。物凄い存在感でした。
人物評はこれで終わり。(笑)花總さんが凄すぎて、それで充分な感じ…あかんか。

そうそう、途中のトゥーランドットが悪夢の中で、処刑した王子達の亡霊に苦しめられているのを仮面をかぶったカラフに救われる場面。
カラフ王子の手の動きがちょっとやらしい。
でもって、トゥーランドットが「熱い…熱い…」とうなされてるシーンも…
恥ずかしくなってしまう私はおばちゃんなのかしら?

ラストのトゥーランドットの幸せそうな笑顔がすごい唐突な感じ。
もちょっとトゥーランドットの心の動きを丁寧にやってほしかったな。時間が短すぎるのかも。あんな中途半端なショーはいらんから、1本立てでやってほしかったな~と思います。

雪組『ON THE 5th』

絵麻緒さんのトップお披露目&サヨナラ公演の『追憶のバルセロナ』と併演のショー。
1回だけざっと流してみただけなんだけど…

うーん、どうだろ?トップお披露目としても、サヨナラとしても、なんかパッとしない地味な印象を持った。
このショーをブンちゃんの大事なサヨナラ公演に持ってきた意味は??
だいたいNYのテロ事件を題材にしてるってところも、それを宝塚に持ってくる意味が?
宝塚で鎮魂しなくったって…。
だいたい、ツインタワーが再生したシーン、死んだはずのまひるちゃんがとんでもない恰好で飛び出してきたときは、どうしようかと思った。ほんま意味不明のシーンだった。
こんなふうに単純に、能天気に取り上げる題材なの?
以前、石田先生のショーでアウシュビッツの悲劇を取り上げた場面を見たときと同じような違和感を感じた私。

ただ、フィナーレのラストの全員でのタップは、きっと客席から見たら迫力があったんだろうなって思う。
本来のショーは、グランドフィナーレとして、大階段でスターが歌い、組子全員が階段を下りてくるのが定番。
それがこのショーでは、…歌わない…いつ誰が歌ってくれるのか?というくらい黙々と皆大階段を降りてくるのだ。
だから最後に全員タップの場面がついてて「助かった!」って思った私でした…。
あー、めっちゃぼろくそに書いてしまった。私は宝塚のショーは豪華なのが好きなので、どうも物足りなかったのさ。
こんなショーでブンちゃんを退団させるんじゃない!!

宙組『エリザベート』

トート…姿月あさと エリザベート…花總まり 
姿月さんは歌に定評があるし、花總さんのエリザベートがまた観れるのは嬉しいし、『エリザベート』という作品自体大好きだしで、凄く楽しみにしていました。

でもって、全編何度も何度も巻き戻して観て、感動するところでは何度も泣かせてもらいました。
姿月さんのトート…うーん。うーーーん。思っていたよりもすごい人間臭いトートだったなあ、と。
どうしても初演の雪組の一路さんや、星組の麻路さんと比べてしまうから…かも知らんけど。
まあ、これが姿月さんの個性なのかも。これはこれでいいのかな?



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